日本における商品先物取引の歴史

1620年代大坂(現大阪)の堂島に淀屋米市場ができあがりました。
その約1世紀後の1730年代には米将軍と呼ばれた徳川吉宗の命により大岡越前が世界に先駆けて米の先物市場(帳合米取引という)を整備したといわれています。
「年貢として米を納める」ということを聞きますが、当時日本の経済基盤は米でした。
特に近畿地方は大坂と京都を挟む大都市であり、町人や公家、僧侶など米の消費者が70万人もいました。
ところが人口に対して米が毎年60万石以上も不足していた上、当時は船で米を運ぶ上でも、大きな港のある大坂はうってつけの場所だったのです。

大坂の米市場は、日本になくてはならない流通市場に

その頃の日本では年間の2700万石程度の米の収穫があり、自家商品や年貢などで消費された残りの500万石程度が市場に出回っていました。
そのうちの約4割(200万石)が大坂だけで取引されており、まさに米の大市場だったといえます。
商人の淀屋はこの200万石に目をつけ、米市を創設しました。
現在の大阪の中之島にある淀屋橋は、この商人淀屋によって作られたものです。
この橋の袂に淀屋米市があり、毎日大商いが行われ当時はこの近辺に米を保管する蔵屋敷が100棟近くありました。
やがて大坂の米市場は、日本になくてはならない流通市場になったのです。

損をしないためにはどうすればいいか

商人たちは、市場が大きくなると米俵をいちいち現物でやり取りしていては大変だということで、「米手形」を発行することにしました。
この手形とは今で言うところの引換券ですしかし、ここで商人の間では価格の変動が問題になりました。
これでは手形を発行する商品は日々心配です。
まして米1石だけを取引しているわけではないので、米1石の値段のわずかな変動が、大きな利益や損失になってしまうわけです。
そこで、損をしないためにはどうすればいいのかここで大坂商人たちが考えだしたのが先物取引の原点なのです。

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